負けトレーダーが株を買うタイミングとは
株を持っていない時、です。しかも「手仕舞いしてしばらくした後」です。
では負けトレーダーはいつ手仕舞いするのか、なぜするのか。
負けトレーダーは株を買うとチャートパターンを一切見ません。見ているつもりで見ていません。見るのは含み益と含み損がいくらになったかだけです。
含み益があると、2つのことを考えます。
- もっと株価が上昇してさらに儲かるのではないか(期待)
- 株価が下落して利益を失うのではないか(恐怖)
含み損があると、2つのことを考えます。
- もっと株価が下落してさらに損失が増えるのではないか(恐怖)
- 株価が上昇して損失が減るのではないか(期待)
恐怖が期待を上回ると、手仕舞いという行動として現れます。
ふくれあがった恐怖は、手仕舞いした後もしばらく消えません。
株価が下落していけば、「こんな危険な銘柄に手を出してはいけない」
株価が上昇すれば「ここは天井だ、すぐに下落するに決まっている」
恐怖の副作用で正常な判断ができません。
株を手放すと恐怖の発生原因がなくなります。
そして期待が膨らみ始めます。テクニカル分析も再開します。
株価が下落していれば、「割安株だ、買えば必ず儲かる。今のうちに買おう」
株価が上昇すれば「上昇の勢いがある。今のうちに買おう」
やはり、期待の副作用で正常な判断が出来ません。
そしてついに期待が恐怖を上回ります。
これが負けトレーダーが株を買う時です。そしてまた、負けるのです。
期待(天井)で買って恐怖(底値)で売る。だから負けるのです。
このやっかいな感情をコントロールするにはどうすればよいか?
そのために必要なことは、感情が発生するタイミングを知ることです。
いまのところ、感情を発生させる元素は発見されていません。
宝石から欲望光線が出ていたり、ゴキブリから嫌がらせ分子が出たりはしません。
感情は外部刺激により脳内物質が分泌されることで発生します。
感情はコントロール出来ます。
いますぐ。
ほぼ無料で。
誰にでも。
株を買ったら、銘柄・日時分秒・感情をできるだけ頻繁に記入していきます。
手仕舞いしたら、チャートを印刷し、買ったところと売ったところを記入します。
そして買ってから売るまでの間、どのように感じたかを書き込んでいきます。
なぜ負けるのか、すぐに分かります。私は半年で理解出来ました。