manie's blog

@cz500c

挫折してますか?

挫折を楽しみ始めている。おかしなことだ。

 

 

私は挫折している。失望し劣等感があり未来を恐怖し現在に不満がある。が、楽しい。

 

 

挫折は2つの要素からなる。

  • 過去から現在までの調子が悪い(努力が実らない劣等感がある)
  • 現在から未来への期待がある(期待があるので諦められない)

昨日より今日の現実が悪く、理想が現実より高い状態だ。

 

後でお金が必要なのに貯金が減っていく。試験に合格したいのに模試の成績が下がっていく。あの子と仲良くなりたいのにだんだん嫌われていく。社会保障が必要なのに税収は減っていく。そんな状況。

 

対策しないわけではない。むしろ何らかの手を打っている。だが打っているが効果がない。おそらく未来予測は正しい。現在の課題は解決されずに終わる。なんらかのトラブルや負担や失敗を味わう。課題の完全な失敗とともに挫折は消えていく。

 

私は過去に何度か挫折している。毎回対策が見当違いであり課題は解決出来なかった。解決に至らない対策しか出来ない状態が挫折とも言える。

 

でも、だ。

 

挫折中にしていた「無駄に終わる対策」は私にとって非常に有益な結果をもたらした。挫折なんか忘れたずっと後に。これは偶然ではないと感じる。

 

最初の挫折は小学生の頃だった。人を観察する方法を覚えた。人は自我から生まれる何かで駆動していると勘違いしていて、実際は外部の刺激に反応している。感情は外部の刺激と内在する本能との反応によって起き、行動の原因となる。これは自己分析と他者での検証で得た。

 

次の挫折は中学生の頃だった。自己の無能に気づいた。出来ると思い込んでいて出来ないことが圧倒的に多い。その代わり出来ないと思い込んでいても出来たりすることがたくさんある。重要なのは思い込みを取り除くための「試し」でありその決意だ。なんでもやってみる。失敗し、確認する。これも自己分析に近い。周囲もよく見た。

 

次の挫折で努力の無力さに気づいた。頑張っていると思うことと目標に近づいているかは無関係である。遠くの目標も目先の目標も仕組みは同じである。努力は始める前に慎重に検討すべきである。大学生の頃だ。私は世の中ことと自己を両方見るようになった。

 

給与をもらうようになっても何度か挫折した。小さなものだったが、それぞれが重要な気づきばかりだった。主に業務のための探求だったと思う。

 

そして最近また挫折している。どうやら私はお金についていろいろ気づいた。世間の常識だと思われていることが非常に疑わしいと思い始めている。その仮説が正しいことを証明しようとしている。世の中の仕組みについて考えている。

 

私は少しずつ視野を広げながらいろいろ考えてきていたようだ。はっきりいって未熟だ。ほとんどの人が「そんなこと知ってるよ」という段階でまだ何もしていないことばかりだ。簡単に言うと歳を取っただけの子供だ。

 

私は挫折している。何をやってもうまくいかない。だからこそ今やっている行動に意味がある。確実に私のどこかは変化していて新しい状況に対応出来る能力を身につけつつある。今はそれが確認できないだけだ。確認できないから不安なだけで、実際には何かを得ている。

 

挫折するチャンスはなかなか巡ってこない。いまは挫折を楽しもうと思う。