なるほど!と思ったけど自分で確認してみる
興味深いツイートを発見した。上級者は素人とは視点が違う。
DJIAの始値は前日終値とほとんど変わらない。2014年の日々始値の前日比乖離は+0.0945%~-0.1062%、平均は0.0007%だ(他の年も大差なし)。よって日経平均のように始値を基準として陽線・陰線だと言っても意味はない。ローソク足を見るなら下ヒゲ・上ヒゲに注目だ。
— ベンツ (@benz230slk1219) 2015, 1月 29
ほんとだ!ダウの日足は終値から始値がほぼつながっている!そして日経平均株価は毎日のようにとびとびになっている。
最近のNYダウ日足。
最近の日経平均株価日足。
なんでこんな当たり前のことに気づかなかったのだろうか。それは日経平均株価に慣れすぎているからである。毎日のように「大きく下げて始まりました…」「大幅高値からの寄り付きです」と聞いていて慣れてしまっていた。
たしかにNYダウはつながっている。ではヒゲがどうなっているか見てみる。上ヒゲと下ヒゲの長さをNYダウと並べてみる。
NYダウ日足と上ヒゲの長さと下ヒゲの長さ。
ぱっと見てすぐに分かることがある。ヒゲの長さは時期によって偏っている。ランダムに分布していない。ヒゲの長い時期と短い時期を区切ってみる。とりあえず100ドル以上のヒゲが出てきたところだけ色分け。上ヒゲは赤、下ヒゲは水色で囲んでみた。
下ヒゲが出始めるとNYダウは崩れるように見える。でもたぶん真理はシンプル。
崩れる前にヒゲが長くなる
ヒゲが短くなると底打ち
そんな単純だったらいいなぁ。でも枠で囲んでいないところだけ見ると「大きな下落がなく上昇しっぱなし」なのも事実。ヒゲが短い間は上昇トレンド。そんなに単純な話とは思えないけどデータはそういってる。
となると「ヒゲの長い時期は高いボラでデイトレ」「ヒゲの短い時期はトレンドフォローでスイング」が適しているように見える。
日経平均株価の日足とNYダウの上ヒゲ下ヒゲを並べてみる。
NYダウで100ドル以上の長いヒゲが出たらスイングをやめてデイトレのみに移行(緑色の枠)。数日長いヒゲが出ないならスイングを再開(青い枠)。切り替えを実施した場合の日経平均株価のスイング・デイトレ切り替えについて色分けしてみた。
概ね良好である。シンプルなVIXという感じ。ボラティリティの高い相場になるかどうかを「長いヒゲの出現」で察知するのは有効だと感じた。
問題点もある。長いヒゲってどのぐらい?100ドル?150ドル?長いヒゲが出ない期間って何日?5日?10日?テクニカル指標に聖杯がないのと同じだ。
たった一つのツイートだけど、大きな示唆を頂きました。ありがとうございます。
日々勉強。