悔しい気持ちを昇華するために。自分に負けた。
はっきり言ってノーマークだった銘柄なのですがツイッターで「ゲンキーはすごかった」などと見かけたのでふとチャートを見ました。その時の日足です。
ゲンキー。日足チャート。ちょっと昔。
ほとんどの人は「上昇トレンド」で「直前に急激な上げ」で「調整中だけどちょっと戻り?」と思います。普通です。私は4つのシナリオを立てました。再び急騰10%・持合いから上ブレイク30%・持合い下ブレイク30%・ずるずる下げ30%。要するによくわからんってことですね。
急騰であれば数日中に直近高値をブレイクすることになるので飛び乗りです。出来高が多いとなおよいです。
しかし数日監視を続けても急騰しませんでした。というより持合いの様相が強い状況になりました。そろそろ反発してもよいころだが…。
ゲンキー。日足チャート。ちょっと進んだところ。
翌日。反発きた。でも前日高値を超えたところで注文していたので約定しません。さらに逆指値買い注文を今日の高値にセットします。
翌日、約定。株価は順調に上昇を続け、毎日高値を更新するたびに買い増しをしていきます。そしてこの日。前日高値7950円を超えた7960円で買い増ししたところを境に株価は下落を始めます。
最悪のタイミングで買ってしまいました。私のストップ注文は「最後の陽線の安値」です。そして翌日、損切りです。
一時的に含み益は資産の5%ほどになっていましたが、結局資産がマイナス2%となる損切りでした。わりと痛い。まぁここまではよくあること。ひとつのトレードで勝ったか負けたかの原因を調べても「このときはたまたまそうなった」という結論が出るだけです。
私はここで大きな失敗をしました。
予想通りに状況が推移した
だが成果がどころか失敗となり落ち込んだ
トレーダーがもっともやっていはいけないことです。
するとどうなるのか。やる気がなくなります。どうせダメだろうと思い始めて行動を躊躇します。怖くなります。うまくいくと思ったときほど失敗するのではないか?と疑念を持ち始めます。迷います。
迷ってしまうと何もできなくなる
そして株価は…
ゲンキー。日足チャート。もうすこし進めたところ。
昨日の高値を超えて上昇してるよ。
このまま上にいくなら今買うところだよ。いま買わないで後から買うなんて売りつけられるだけだよ。ダメなら損切りすればいいじゃないか。だって…
トレンドラインを引き直してブレイクしたよ。
トレンドラインを引き直してブレイクするまで待つことでエントリーの回数は劇的に減っているんだ。少々損切りしたって「毎日買って毎日損切り」に比べたらほとんどゼロみたいな掛け金でギャンブルに参加できるよ。まぁギャンのファン理論から言えばあと2回の引き直しが必要だけど、それにしたってあと2回損切りするだけじゃないか。
持合いブレイクなら大儲けだよ。
倍化法やN波動は眉唾物だけど、そこまでいかないにしても損切り覚悟でエントリーする価値があるよ。持合いは最終局面だよ。いまやらなくていつやるんだ。損切り覚悟でもう一回だけやっとくべきだよ。
理性はそう言っていますが感情がエントリーを許しません。
その後。最少単元の100株で20万円儲かる感じに…。資産+10%とか普通にありえた。20%もあったかも?
ちなみに、今日までのところですが「急騰して直近高値ブレイク」「さらに押し目を拾ってもう一度利食い」も可能だったようですね。
私の分析は冷静でシナリオに問題はなかった。売買ルールも十分に機能している。しかし私は損切りして資産を減らした。つまり問題は私にある。
私はしつこくエントリーするべきだった。ワクワクしてガッカリした後でもビクビクせずにエントリーするべきだった。
理屈では「持合いの主な安値を割っていないのだからエントリーを続けるべきだ」と説明できるがそういう追加ルールを「守れない」のだとしたら意味がない。ルールを複雑にしていくから守れるようになると考えるのは愚かだ。微細なルールを作れば作るほど守るためのコストも増大していく。
忘れることだ。覚えて忘れる。
私はすでに成功していると確信するべきだ。失敗なんかするもんか!と念じれば念じるほど、また、失敗する。失敗パターンを覚えれば覚えるほど失敗するイメージが強くなる。成功するイメージを持つべきだ。ダメなら損切りすればいい。上昇相場であるなら損切り総額より利食い総額が大きくなることは確定しているのだ。
常に相場観測を続け、売買ルールに従う。私には夢がある。だからトレードする。