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manie's blog

@cz500c

空売り比率の謎に新展開が?!

データ7年分遡って調べた!

結論。

2012年は「空売り比率が高いと翌日の日経は下げ」の相関がありました。ありましたが、調べて分かったころには2013年になっちゃうよ!

で、困った。

以上。

 

相関がある時期だけ抜き出した空売り比率と翌日の日経騰落の関係。空売り比率が高いと翌日の日経は下がる傾向がありました。黄色い線が右下がりの時期は珍しいです。

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まぁいろいろ分かったのでそれはそれで良し!

以下ネチネチと手作業で調べた内容など……。

 

 

東証空売り比率は過去1年分しか参照できないのですが、フォロワーさんから過去データを教えてもらえたのです。2008年11月04日から約7年分!これはとりあえず並べてみるしかない!

 

並べた。

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2013年11月から空売り規制緩和が行われたことで、価格規制ありの空売り比率が大幅に上昇。その反動なのか、価格規制なしの空売り比率はだんだん減っています。この日から空売り比率の意味は大きく変わりました。

 

前回の記事で調べていた部分を丸で囲むと…

manie.hatenablog.com

 

ココ! ゴー☆ジャス(宇宙海賊) (@Gorgeous55555) | Twitter

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最近の数字しか見てなかった!過去のことを調べても今すぐ役に立つのかは分かりませんが、ルールが変わる前の空売り比率について調べることで、新たなルールでどのような意味を持つのかがさらに深く理解できると考えます。

 

空売り比率(価格規制なし)の数字と日経平均株価が逆相関になっているところがいくつも見つかります。グラフの左の方に破線を入れてみました。空売り比率は並列から積み上げに変えています。

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空売り比率(価格規制なし)のピークは日経平均株価の底値」であるし「空売り比率(価格規制なし)のボトムは日経平均株価のピーク」の関係になっています。(震災以降はぐちゃぐちゃになってますけど……)

なるほどこれなら最近のニュースで言及する「空売り比率が云々」の理由は分かります。かつては逆相関があったので、ピークとボトムと思しき状況は重要な指標になりえました。いまのところ空売り比率(価格規制なし)は下がりっぱなしなので「そろそろ天井です」のオオカミ少年になっちゃいますけど……。でもここ数日は真実かもしれず。要チェックですね。

 

次。

日経平均前日比と空売り比率・日経平均翌日騰落と空売り比率の関係を調べてみます。

 

最近1年間(2014年8月から2015年8月)では、空売り比率と翌日の日経騰落に相関はありませんでした。明日の予想には使えないのです。(でもボラティリティの増加と相関があります)

日経平均前日比と空売り比率はマイナスの相関があります。日経前日比がマイナスの日に空売り比率が大きくなる傾向があります。(グラフ再掲)

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2008年11月から2015年8月までをすべて並べてみると……。

おや?

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左側の図で、日経前日比と空売り比率(価格制限あり)の相関が谷型(凹)ではなく山形(凸)になっています。

谷型(凹)は「日経前日比が大きくマイナス・大きくプラスだと空売り比率が高い」傾向を示します。山形(凸)だということは「日経前日比が小さくマイナス・小さくプラスだと空売り比率が大きい」傾向を示します。谷型(凹)が投機的な利益を取りに行く行動で、山形(凸)はリスクヘッジ的な損失を回避する行動です。かつては空売りによってリスクヘッジする傾向がありました。最近1年の傾向を覆すほどに!

 

右の図では、日経翌日騰落と空売り比率(価格制限あり+なしの合計)にうっすらと相関があります。相関があるとは言えないレベルですが……。もしかしたら強く相関がある時期があったのかも?

 

全体の傾向に変化があるならば、どこかの部分に大きな傾向をもつ領域があるはずです。半年ごと(メジャーSQ2回ずつ)に区切って、それぞれの期間で並べてみました。すごい面倒でした……。半自動化してから始めるべきでした……。

苦労したのが悔しいので並べておきますが、チラ見で十分です。左側が日経前日比と空売り比率、右側が日経翌日騰落と空売り比率です。

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とりあえず左側の図(日経前日比と空売り比率)を分類します。

 

赤・青・黄の線が山型(凸)・直線(=)・谷型(凹)のどのタイプか、右下がり(相関マイナス)か右上がり(相関プラス)かで分けてみます。相関マイナスは「日経前日比がマイナスなら空売り比率が高い」、相関プラスは「日経前日比がプラスなら空売り比率が低い」を意味します。

 

分類結果。

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かなりあいまいな分類ですが、わかりやすい傾向があります。

はほぼ下段

はバラバラ

空売り比率(価格規制なし)は時期によって傾向が変わります。コロコロ変わるというよりも、時期によって傾向が変わっています。

空売り比率(価格規制あり)は時期によらず「日経平均前日比がマイナスだと増える」と考えてよいようです。空売り比率(価格規制あり)刹那的な売買で発生しているのでしょう。個人投資家の売買と機関投資家のトレンドフォロー売買の両方なのでは。

 

空売り比率(価格規制なし)はレンジ相場とトレンド相場で傾向が切り替わるように見えます。レンジ相場では、日経前日比がマイナスなら空売りを控えて日経前日比がプラスなら空売りを行います。トレンド相場では日経平均前日比がマイナスなら空売りを行って日経前日比がプラスなら空売りを控えます。トレンド分析を行った上で利益を取りに行く空売り行為です。いかにも機関投資家らしい売買です。現物株を持った上での空売りをする個人投資家はあまりいない印象があります。

 

以下、自分なりに考察。

 

空売り比率(価格規制なし)の売買主体が トレンドにしたがって売買方針を変えているとすると、空売り比率と空売り比率の変化の意味づけは「日経平均株価のトレンド分析」が大きく影響することになります。6か月区切りの調査で傾向が変化しているということは、空売り比率の傾向を作っている集団がトレンドと見る期間は6か月より長いはずです。マクロ経済動向より短く、メジャーSQより長い単位です。3か月ぐらいでトレンドの分析を更新していくように思います。

 

トレンド分析の期間を真似できているかどうかを、空売り比率(価格規制なし)を見ることで分析できるはずです。空売り比率と日経前日比の相関を過去3か月分で移動しながら調査していけば、売買している主体がレンジ相場と見ているのかトレンド相場と見ているのかを30営業日遅れぐらいで追従できるはずです。追従できた時点でトレンドと認識する最短期間を特定することができ、次のトレンド分析からは同時に行えるようになります。1日ずつずらしながらグラフを作りなおすのは手作業でやるのはきついです……。解析ツールを導入したいところ……。

 

ところが2013年11月からの空売り規制緩和で、価格規制なしの空売りが大幅に減っています。トレンド分析に従った売買方針の切り替えがなくなっています。いまのところ長期トレンドが続いていると判定しているのでしょう。ということはトレンド終了と判定する時には再び空売り比率(価格規制なし)が上昇していくはずです。要チェックです。

 

空売り比率(価格規制あり)が減少している時期があります。アベノミクス初動から2013年5月の急落までの期間です。売っても売っても上がり続けるので諦めたというよりは、大口の売買主体が「マクロ経済が変化した」と判定したからと考えるべきです。この時期だけはとなっているのも興味深いです。市場心理全体としては「今日は空売りだ!」と判定する日が少なかったと言えます。

 

 空売り比率(価格規制あり)は現在まで最大水準を徐々に引き上げつつあります。現物売りが減り続けていくということは、長期的な判断より短期的な判断の比率が高まっていくことを意味します。ボラティリティがどんどん増えていきます。当たり前ですがボラティリティには限界があります。個人投資家ストップ高とストップ安を繰り返されたらすぐに破産しますが、大口の投資家であっても程度の差はあれ同じことです。上がるか下がるか当てることはできませんが、価格の変動幅への対策はするべきだと思います。ポジションを小さくしたり、投入資金総額を減らしたりする時期だと思います。となれば、個人投資家が去った時は、空売り比率(価格規制あり)大幅に減るのではないでしょうか。

 

次回、解析ツールで相関を把握せよ!(予定は未定)

 

空売り比率は数値そのものを見ても役に立たない数字です。しかしトレンド分析と組み合わせることで、兆しを探すためには重要な数値だと感じます。

 

日々勉強。