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信用取引・空売りするのが怖い

要約 信用取引に対するイメージ・危険を定義せよ・メリットを生かそう

 

信用取引空売りするのが怖い

素人は信用取引が危ないものだと思っています。その反面で「現物なら安全」とも思っています。どちらも勘違いです。信用取引とは何なのか。やるべきなのか。

信用取引とはなにか

詳しくは証券会社のサイトを熟読しましょう。素人は読みませんが。

www.rakuten-sec.co.jp 

素人の信用取引に対するイメージ

  • なんだか仕組みがよくわからない。
  • 追証?とかいうのがあって破産する。
  • 空売りすると破産する。
  • すごい儲かる時もあるけど運しだい。

現物取引のイメージ

  • 株価×株数のお金にいつでも戻せる資産。簡単。
  • 信用取引じゃないから安心。絶対に破産しない。

少し勉強してからのイメージ

  • 6か月たったら決済しなければならない。(現物はしなくていい)
  • 保持する間は利息を取られる。(現物はゼロ)
  • 空売りには逆日歩を取られる場合がある。
  • 優待をノーリスクでもらえる技がある。
  • 現物をもったままさらに信用取引ができる。
  • 預り金不足になると建玉を追加できなくなる。

 総合すると……

  • 現物は安全。信用は危険。空売りは超危険。
  • 株主優待を取るために信用取引が出来たほうが有利。
  • 現物株は保持する経費がゼロだからいつまでも保持していればいい。

その裏には……

  • 信用取引で短期間に一気に儲かったらいいなぁ。
  • 危ないけど即死するわけじゃないからちょっとだけなら。
  • 空売りすれば儲かる時もあるみたい。

なぜ信用取引が怖いのか?怖がっているのに「追証で破産」するのは?

恐怖について

人類が恐怖を感じるのは「未知のモノ」だからです。未知のモノへは興味も湧くのですが恐怖と同じものです。要するに「心臓がドキドキする」のです。視覚であれば闇と光・明滅・高速移動などの刺激がドキドキの素です。パチスロのテクノロジーです。

未知のものに遭遇するとドキドキします。ドキドキがワクワクとなるかビクビクとなるかが種の違いです。死に直結する状況でワクワクする種は絶滅しました。人類の獲得したビクビク判定機能は長い歴史で獲得したものです。

信用取引ってなんだろう?」と初めて触れた時にはドキドキするものの、「破産するかも?借金になるかも?」と聞くとビクビクしてしまうのは正常なのです。ワクワクした人は早々に死んでいきます。

ではビクビクの理由を解明していきましょう。さらに恐ろしい結末が待っています。

恐怖と死を定義する

恐怖とは死の予感です。株取引における死とは破産のことです。では破産とはどうなることでしょうか。株取引ができなくなればトレーダーとしては破産です。トレードを継続できる最低金額はいくらなのでしょうか?10万円?5万円?私は資金が10%減ったら破産だと考えています。そこでとりあえず死んだと思うのです。それはなぜか?なぜ10%なのか?

100回の株取引をつづけて資産が10%減ったとするならば、おそらく次の100回でも資産は10%減るでしょう。もし「運よく勝つ」とするなら「11%増やす」必要があります。1000万円が900万円に減ったら、取り返さねばならない額は100万円ではなく「900万円の11%」と考えるのです。

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「50%減ったら破産」とするならば、1000万円が500万円に減ったら「500万円の100%」を取り返さねばなりません。

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赤の矢印と緑の矢印の数値が離れるほど「たまたま負けた」とは言いづらくなってきます。「マイナス10%」は人によって違いますが、永遠に繰り返すなら数値の大小はあまり関係ありません。

では破産するのか考えてみよう

考えるまでもないですね。信用だろうが現物だろうが株価が下がり続けているのに損切りせずに保持すればすぐに破産します。1000万円をすべて株にして株価が10%下がれば破産です。意外に破産はすぐに起きます。死の恐怖はときどきやってくるのではなく、毎日が死ぬかもしれない日なのです。

逆説的ですが、素人は「破産していても気づかない」のです。「まだ取り返せる」と考えているのです。怖がるべきものを勘違いしており、ビクビクすべきものにワクワクして近づいてしまうのです。

死にかけている素人が次になにをするのか

取り返すことで頭がいっぱいになります。本能はすでに死を感じており、「このままでは死ぬ」と気づいているからこそ「何としても取り返さねばならない」と感じるのです。お金が減ってきた、だが儲けなければならない!と。

そしてついに信用取引を始める

本当は信用取引などしたくないのですが、仕方なく始めます。なぜなら「現物株は塩漬け」な上に「入金するほどお金がない」のです。ようするにもう破産しているのです。ですがまだ死んでいないと思っているので取引を継続するために仕方なく信用取引をするのです。

信用取引をする個人投資家がどのような投資スタイルなのかを表すのが信用評価損益率です。毎週の数値を見ることができます。

www.traders.co.jp

右から2番目の項目が信用評価損益率(買い)です。

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さっと流して見ると、ほとんどの期間でマイナスです。儲かったり損したりではなくて、損したりすごく損したりしているのです。これは「ちょっぴり利食い&ドカンと損切り」を繰り返しているからです。

気づいたら信用取引をしていた・仕方なく信用取引をしていた、そういう理由で信用取引をしている人は「全体では損」となっているわけです。信用取引は危ない、と噂になるのも納得の数字です。

信用取引のメリットを活かそう

破産する人のことはとりあえず忘れて、メリットを思い出しましょう。

  • 差金決済ができる。
  • 空売りで下落相場に順張りできる・上昇相場に逆張りできる。

差金決済を使うことで作戦が広がります。現物より大きな建玉で多くの回数のデイトレードができます。日中になんども損切りしつつ利が乗った建玉だけをスイングトレードすることができます。何度もチャレンジして何度も損切りするタイプのトレードができるようになります。確率の収束も早くなります。

株価の急落で買い建玉を入れるのと同じ仕組みで急騰に売り建玉を入れることができます。上昇相場で「買えば誰でも儲かる」のと同じ仕組みで、下降相場で「売れば誰でも儲かる」トレードができます。新たなチャンスを探すことができます。

 

日々勉強。

記事まとめ

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