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manie's blog

@cz500c

高値で掴んで底で投げる

要約 信用残高を見よう・自分を後ろから見よう・飛びつくか待つか

 

高値で掴んで底で投げる

直近高値で買って直近安値で投げ売り。そんな神がかり的な売買を素人だけがやってしまうのはなぜか?実際のデータから仕組みを考えてみます。そして対策はあるのか?その謎に迫ります。

まずはデータを見てみよう

素人の買いは信用買い。株価と信用買い残高を見比べれば何かが見えてくるはずです。サンプルは日々公表銘柄になっている2435シダー。過去1か月のデータです。

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信用買いの残高がこちら。karauri.netさんから引用しました。

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2つを重ねて比べてみましょう。最終日の残高は公表されていないので分かりません。

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株価がじわじわと下がる時期

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後から見ると値幅が小さいように見えますが、最高値215円・最安値173円です。最高値から20%も下落しています。拡大の図。

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信用残高もじわじわと減っています。信用の人はブン投げ・現物の人は塩漬けという状況です。よくあるパターンです。

下落過程で最初に表れた陽線と残高の減少

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下げ過程で陽線が登場して信用残高が減ります。株価が上がると「買いが入った」なんて言いますが、信用残高は減るのです。現物の買いが入って信用の買いは減るのです。ブン投げを我慢した素人は「やれやれ」と売ってくるのです。苦しい含み損を耐えて待望の「小さな利益」に飛びついてしまうのです。素人の悲しい習性です。(参考記事早すぎる利食い

出た!高値掴み!

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後からチャートを見ているので高値掴みに見えないかもしれません。しかしよく考えてみるとおかしなことがいっぱいあるのです。

1日目に信用残高が急激に増えている

「下げ過程に初めて現れた陽線」を発見し、「よし買ってみよう!」と強気になる人たちが買ってきました。1日遅れではありますが、すばらしい判断です。高値掴みとなるかもしれませんが、常にチャレンジする姿勢は非常に大事です。

2日目は高値更新していないが残高は減らず、増える

強気で飛びつくほどではないけれど、「少し下がったら買おう」と思っている人たちが狙い通りの値動きになって買ってきました。強気で飛びついた人はまだ売ってきません。株価は高値更新も安値更新もない横ばいですが、残高は増えます。

3日目は高値更新して残高が増える

いわゆる「最後のノロマ」が買ってきた日だったようです。強気で飛びつくこともできず、押しを拾う作戦も選べず、「おいて行かないで!俺にもお金をくれ!」と欲望のみで飛びついてきます。まさに高値掴みです。

グラフには載せていませんが、空売りも倍増して買いの残高と拮抗する数量に増えています。株価には現れていないし残高を知るのも1日遅れですが、この時点で買いから売りへと趨勢は変化していたのです。

下がるかもしれないvs絶対に上がる

取引時間中に「今日は高値掴みになる日だな」と判断する方法はありません。しかし「上がって上がって上がってから買う」なんて売買を続けていたら高値掴みばかりしてしまうのは当たり前のことなのです。「上がったら飛びつくけどすぐ損切り」「押したら買うけど株数は少な目でそこそこ我慢する」などなどの作戦をもって臨むことで高値掴みを避けられます。

しかし高値掴みが悪いとは言えません。何を買っても儲かる相場があることも事実です。そういうときは直近高値だろうが上場来高値だろうがどんどん買う方が儲かります。押しを待っていたら買えないし、損切りするほどチャンスが減ります。

恐怖と欲望の結果が高値掴みとなっているのか、相場観測と資金管理に基づいて作戦のひとつとして高値掴みをしているのか。そういう視点で売買を振り返るといろんなことが見えてくると思います。

株価の上昇と残高の減少

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残高が3日連続で減っています。株価は3日連続で上昇しています。初動の陽線とは増減の関係が逆の動きです。高値掴みをした人は「助かった……。」と安心していることでしょう。株価が上がっている間は売る必要がないと思うのですが、素人は上がれば上がるほど売りたい気持ちが強くなってくるのです。悲しい習性です。

株価の上昇は空売りのギブアップと考えられます。売りの撤退は正しい判断のように思えます。結果的にはあと2日我慢すれば利益になるのですが。300円で空売りして450円まで我慢することができれば。

出た!ファイナル高値掴み!

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ここでなぜか残高が増えます。まさに素人と思わずにはいられません。ちゃんと損切りするならどこで買おうが売ろうがどうでもよいことなのですが、「損切りできない」にもかかわらず上がれば上がるほど飛びついてしまうのは不思議な現象です。

株数は変化しない訳ですから、信用買いが増えたということは現物売りが増えたということです。現物売買する人は上手ですね。上がり始めたら買い、そこそこの上昇で売り始めます。理想的な利益の出し方だと思います。信用売買をする人は1日か2日遅れているのです。その遅れはどこからくるのか、考えるべきです。

ついに来た下落の日と続落の日

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 安く買えたらいいなぁ、と指値買いを入れていた人が大量に巻き込まれる下落の日が来ました。下落を見るとすぐに売り仕掛けだと言う人がいますが、空売りの残高も減っています。たんに現物の売りが出たのです。大口の投資家は現物売買をします。素人がカモにされたのです。

信用残高はほぼ同じですから、素人から素人へバケツリレーをしただけです。株価が急激に下がっているのに喜んでバケツリレーをしてしまうのが素人なのです。逃げるべき時にさかんに売買してしまうのです。

大陰線の翌日も下落が続いていますが、残高はわかりません。増えているのでしょうか?減っているのでしょうか?

直近安値で損切り

まだ結果はでていませんが、株価の反発は「信用残高が大幅に減る」必要があるでしょう。大量の投げ売りがでなければ「上がるとすぐにやれやれ売りが出る」ことで株価があがらなくなります。素人は安値になったからブン投げるのではなく、素人がブン投げたところが直近安値になるのです。悲しい習性です。

 なぜそのタイミング?と自分に問うために

素人は買うのも売るのも「ベストタイミング!」と確信しています。しかし売買の記録をすれば「無謀すぎる買い」と「愚かな売り」を確認することができます。売買の前後に起きた感情も記録しておくことで「陽線が2本続くと買いたくなる」「陽線が5本続くと空売りしたくなる」「押し目だと思い始めるのは陰線3本目」などなど、自分だけの感性を知ることができます。ブレイクが好きなのか押し目買いが好きなのかもわかります。自分の性格や好みと合わない仕掛けは不満を抑圧するので「我慢できずにやらかす」可能性が高まります。性格に合った仕掛けは楽しいトレードを持続させます。

飛びつくか待つか

性格が分かれば戦略が立てられます。

ブレイクで買うのが好きな性格なら「ブレイク成功時に利食いの値幅をどこに置き、ブレイクを失敗とみなす損切りをどこに設定すればトータルで儲かるのか」を過去のチャートで検証できます。飛びつくのが大好きな人がどんどん飛びついてトータルで儲かるならこれほど楽しいことはないでしょう。

高値掴みで痛い目を見るのも悪い事ばかりではありません。

テクニカルの話も少しだけ

すこし時間を巻き戻します。

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トレンドラインを引きます。

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直近高値を超える時に、当時の出来高より少ないことが分かります。これはブレイクが失敗してレジスタンスになる兆しです。ところが翌日……。

株価は上昇。

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1日での出来高は少ないですが、2日合わせれば十分な出来高です。しかし「2日かけてやっと同じ出来高」と見ることもできます。売買の勢いが弱まっているが株価は上昇しているのです。明日の出来高が強烈に増えれば新規に買う作戦もアリですが、そこそこの出来高や株価が横ばいとなればすばやく逃げるタイミングとなります。上がればまた買えばよいのですから。

その後の結果はすでに見ました。何が起きていたのかもだいたい分かりました。テクニカルは未来を当てられませんが、現在を分析することはできます。

 

 日々勉強。

記事まとめ

manie.hatenablog.com