manie's blog

@cz500c

銘柄選びとテクニカル分析

株を始めて3週間です。銘柄選びを勉強中です。

 

流動性と値幅と出来高のある銘柄であればとりあえずOKみたいです。その次はテクニカル分析で検討するのが一般的ですが、やりません。なぜなら、テクニカル分析は古いのです。ローソク足は100年以上もまえの技術です。

 

ローソク足 江戸時代(日本)

MACD 1960年代

RSI 1978年(派生シグナルは1994年)

ボリンジャーバンド 1980年代

 

コンピュータの普及していない時代に移動平均の計算をするのは大変だったでしょう。さらに標準偏差や指数平均などを銘柄ごとに毎日計算しなおすのは相当の苦労だったと思います。計算できること自体が能力であり成果だったはずです。

 

今は株取引する全員がクリック1回で表示できます。だからタイミングを合わせるために参考にすることはあっても、決断の根拠にするのは無謀です。

 

ではどうするのか。基本に戻ります。

 

株価が上がるのは買いたい人がいっぱいいるから」と言われます。本当でしょうか?

 

現在の株価が1万円で、安倍さん(以下Aさん)が1万円で1株買いたいとします。現在の株価が1万円ということは「直前に1万円で買った人と売った人がそろった」ということです。そして「現在1万円で売る人はいないが1万100円で売りたい人はいる」ということでもあります。

 

Aさんが指値注文をすると、時間優先の法則で約定します。さきに注文した人が優先されるということです。Aさんが約定するまでには、先に買い注文した人数と同じ数の売り注文が約定する必要があるということです。

 

Aさんはじっと待つか、すでに売りたい人がいる価格である1万100円に値上げして注文しなおすかの選択をせまられます。現在価格が1万円の間は「1万100円に注文を変更すれば1番最初に約定する」ことが保証されます。 

 

待っていても売りたい人が現れないかもしれないし、現れても先に注文した人の分で足りなくなったらやっぱり買えません。そして「1万200円で売りたい人」が次にまっています。後ろに並んでいる人が次々に値段を変更して株を手に入れるのを見て我慢できるでしょうか。

 

株価の変動はそれなりに単純な仕組みです。

 

ではここにお金持ちが来たらどうなるでしょうか。1株どころか1万株とか10万株とか買えるほどの資金です。

 

まず指値注文の量を見ます。たとえばこんな感じです。

1万円で買いたい人 10人

1万100円で売りたい人 3人

 

 

お金持ちが1万100円で3株買えば、売りたい人はいなくなります。

1万円で買いたい人 10人

1万100円で売りたい人 0人

 

 

すぐに1万100円で売りに出して、売りたい人が1人だけいる状況にします。

1万円で買いたい人 10人

 1万100円で売りたい人 1人 ←お金持ちの注文

 

1万円で買いたい人は1万100円に値上げするしかありません。そしてお金持ちはまた「売り注文」を出します。同じことを繰り返せばどこまでも株価は上がっていきます。

 

今度は、株価が十分に上昇したところで、お金持ちは「ひとつ下の値段で買い注文を出し続ける」ことで値段を下げてきます。値段が下がるときは「すでに株を持っている人の利益確定売り」で加速するので急激に下落していきます。

 

全体を見ると、結果として「高い値段で売って安い値段で買う」ことができるので、お金持ちは必ず儲かります。この過程で「株を持っていないのに株を売ること」を空売りと言いますが、現代では庶民は限定的にしかできません。お金持ちはほぼ制限なしに空売りを行うことができます。

 

実際の例を見たほうが速いですね。

空売り残高 4612 日本ペイント株式会社の空売り残高情報

株価の推移 日本ペイント(株)【4612】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

9月5日と9月6日に空売り残高が増えています。それ以外の日は空売り残高は減っています。そして、株価の上下もほぼ同じタイミングで動いています。

 

もっと期間の長い例もあります。

3088 株式会社マツモトキヨシホールディングスに対するMorgan Stanley & Co. International plcの空売り残高情報

(株)マツモトキヨシホールディングス【3088】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

空売り残高が増えて増減が赤い字の期間は株価が上昇し、青い字の機関は株価が下落していることがわかります。

 

株価が上がるのは売りたい人がいっぱいいるから」だったのです。チャートは「作られたもの」にすぎず、自由競争の市場原理で動いているとは限らないのです。もちろん複数の機関がひとつの銘柄で売り買いをすることもありますが、多くの場合は「売り上げ買い下げ」役に「1泊2日で利食い」役が乗っかるパターンが多いようです。

 

もちろん逆パターンとして、「機関が売るにつれて値下がり、買い戻すたびに値上がり」という銘柄もあります。また業績不振による格付け変更が行われてトレンドがリセットされてしまうと、売り上げパターンから売り下げパターンに転向する場合もあるようです。どちらにしてもお金持ちについていけばうまくいきそうです。

 

空売り残高は2営業日以内に公表されます。モルガンスタンレーみたいに2週間ぐらい売り上げる場合は十分に乗っかることができますね。板と歩みを監視して、大きい資金が売り上げ(買い下げ)をしていたらアラートを出すプログラムとか簡単に作れそうです。というか誰でも作ろうと考えそうな気がします。TCP Explorerとかwire sharkとかfiddlerプラグインとかで作ったら大儲けできそうな予感です。

 

とりあえずレーザーテックとカシオ計算機は値上がり濃厚と見た。

 

早く初級者になりたいです。